2026年10月28日更新
「国税庁から税金の未納を知らせるメールが届いた」
「e-Taxの書類が足りないと言われた」
「還付金を受け取るためにアプリをダウンロードするよう求められた」
2026年10月28日、X(旧Twitter)では、国税庁やe-Taxを名乗る不審なメールが届いたという投稿が相次いでいます。
突然「税金の未納」「財産の差し押さえ」などと書かれたメールが届けば、驚いてしまう人もいるでしょう。
しかし、こうしたメールには、国税庁を装って個人情報を盗んだり、偽サイトへ誘導したりする詐欺の可能性があります。
今回は、SNSで報告されているメールの内容と国税庁の公式情報を照らし合わせ、どんなメールが危険なのか、どう見分けるのか、届いたら何をすべきかを解説します。
【30秒でわかる】国税庁を装う詐欺メールの特徴と対策
忙しい人は、まず次の5点を確認してください。
- 「税金が未納」「差し押さえる」というメールに注意。 国税庁は、メールで支払いを催促したり、差し押さえを予告したりするものについて、送信していないと説明しています。
- 「還付金を受け取るために口座情報を入力」という案内にも注意。 偽サイトへ誘導する手口が確認されています。
- 「e-Taxアプリをダウンロードしてください」という要求は慎重に判断。 メール経由で不審なアプリをインストールしないでください。
- 本物のe-Tax通知メールもあります。 ただし、公式の定型文があり、添付ファイルは送信しません。
- 迷ったらメールのリンクを開かず、公式サイトから確認。 これが最も大切な対策です。

国税庁を装う詐欺メールとは?Xで報告が相次ぐ
10月28日、Xでは国税庁やe-Taxを名乗るメールについて、複数の利用者が注意を呼びかけています。
ある利用者は、国税庁を名乗るメールが初めて届き、驚いて削除したと投稿しました。
画像の下2つの国税庁を騙った詐欺メールはお馴染みだが、一番上の(no address)(no subject)メールは新たに漏洩したメアドが生きているかどうか探ってるんだろうな🤔 まぁ、個人情報が漏れたのは今更しゃぁ~ないから、お金関係だけは死守せねば🙄 https://t.co/wUn0R4E9cx
— shi-no (@Scott_XC40) October 27, 2026
国税庁を名乗る詐欺メールが届いてびっくりした…固定電話は色々あるけどメールは届いたことなかったので嫌な感じ。即削除したけど皆さんも気をつけて。
— skip (@skip4jkmiuyezh) October 27, 2026
別の利用者は、e-Taxをほとんど使っていないにもかかわらず、書類不足を知らせるメールが届いたと説明しています。
また、還付金のお知らせと財産差し押さえの警告という、正反対の内容のメールが届いたという報告もあります。
こうした投稿から、複数の種類の不審メールが出回っている様子がうかがえます。
ただし、SNSの投稿だけでは、全国的な送信件数がどの程度増えているかまでは確認できません。
「急増」という表現はSNSでの報告状況を指すものであり、国税庁が被害件数の急増を正式発表したという意味ではありません。
【具体例】どんな詐欺メールが届いている?
今回のX投稿群と国税庁の注意喚起をもとに、代表的なパターンを整理しました。
以下の文章は、報告内容をわかりやすく再構成した例です。実際に届いたメールの全文を引用したものではありません。
① 税金の未納・差し押さえを警告するメール
文面の例
「納付期限を過ぎた国税があります。期限内に納付しない場合、財産を差し押さえる可能性があります」
税金の未納や差し押さえを持ち出し、利用者を慌てさせる手口です。
メールに書かれた期限までに支払うよう迫ったり、偽の納付サイトへ誘導したりする場合があります。
国税庁は、こうした支払いの催促や差し押さえ予告のメールは送信していないと注意喚起しています。
② 還付金があると知らせるメール
文面の例
「税金の還付金が発生しています。受け取り手続きのため、口座情報を登録してください」
お金が戻ってくると思わせ、銀行口座や個人情報の入力を促す手口です。
国税庁は、還付金の振込先などの入力を求める偽サイトへの誘導について警告しています。
なお、本物のe-Taxにも還付金の処理状況を知らせるメールは存在します。
そのため、「還付金」という言葉だけで真偽を判断するのではなく、公式サイトから確認することが大切です。
③ e-Taxの書類不足を知らせるメール
文面の例
「提出書類に不備が見つかりました。追加の確認手続きを行ってください」
申告書類の不備などを理由に、偽サイトへ誘導するパターンです。
今回のX投稿群にも、e-Taxをあまり使っていないのに書類不足のメールが届いたという報告があります。
ただし、申告内容について実際に確認が必要になる場合もあるため、メールの内容だけで判断しないことが重要です。
不審な場合は、メール内のリンクではなく、e-Tax公式サイトからメッセージボックスを確認してください。
④ Android版e-Taxアプリのダウンロードを求めるメール
今回のXの話題では、Android向けのe-Taxアプリをダウンロードするよう求められたという報告も見られます。
アプリのダウンロードを要求するメールには、特に注意が必要です。
偽アプリをインストールすると、個人情報を盗まれたり、スマートフォンの操作権限を悪用されたりする危険があります。
ただし、今回の投稿に添付された具体的なアプリファイルや配布先が安全か危険かについて、独立した技術的な検証が完了しているわけではありません。
国税庁やe-Taxを名乗っているからといって、メールの指示どおりにアプリを入れないようにしましょう。
本物のe-Taxメールと詐欺メールは何が違う?
国税庁は、正規のe-Tax通知メールについて、送信元や文面のパターンを公開しています。
公式に案内されている送信元表記は次のとおりです。
e-Tax(国税電子申告・納税システム)〈info@e-tax.nta.go.jp〉
ただし、送信元の表示名やメールアドレスは偽装される場合があります。
そのため、このアドレスが表示されているだけで本物だと判断することはできません。
本物と不審メールの違い
| 確認ポイント | 正規のe-Tax通知 | 注意したいメール |
|---|---|---|
| 送信目的 | メッセージボックスの更新など | 納税を急がせる、個人情報を要求する |
| 文面 | 公式サイト掲載の定型文 | 不自然な文章や強い脅迫表現 |
| 添付ファイル | 送信しない | 添付ファイルを開くよう要求 |
| URL | 原則記載なし。一部例外あり | 偽サイトへの誘導 |
| アプリ | 公式案内に従って利用 | 不審な配布先からインストールを要求 |
注意したいのは、本物のe-TaxメールにもURLが記載される例外があることです。
例えば、メールアドレスや宛名などの登録確認では、ワンタイムURLが送信される場合があります。
また、国税庁の公式サイトには、URLを含む定型メールの例も掲載されています。
そのため、URLの有無だけで本物か偽物かを判断するのは適切ではありません。
最も安全なのは、受信メール内のリンクを使わず、自分で公式サイトを開いて確認することです。
詐欺メールを防ぐには?今すぐできる5つの対策
① メール内のリンクを開かない
国税庁を名乗るメールが届いても、慌ててリンクを押さないでください。
特に、税金の未納や差し押さえ、還付金の受け取りなどを理由に、すぐ手続きを求めるメールは慎重に扱いましょう。
② e-Tax公式サイトからログインする
本当に税務署からのお知らせがあるか確認したい場合は、検索結果の広告やメール内のリンクを使わず、あらかじめ確認した公式サイトを開きましょう。
e-Tax公式サイト:
ログイン後、メッセージボックスやマイページで通知内容を確認してください。
③ 不審なアプリをインストールしない
メールに「専用アプリをダウンロード」と書かれていても、指示に従ってすぐにインストールしないでください。
特に、公式アプリストア以外の場所からアプリファイルをダウンロードさせる案内には注意が必要です。
④ 個人情報や銀行情報を入力しない
偽サイトに誘導されると、氏名、住所、銀行口座、カード情報、パスワードなどを入力するよう求められる場合があります。
不審なサイトには、こうした情報を入力しないでください。
⑤ 家族にも注意を呼びかける
国税庁や税務署を名乗るメールは、公的機関からの連絡に見えるため、普段は慎重な人でも慌ててしまう可能性があります。
特に、メールの真偽を確認することに慣れていない家族には、「税金のメールが届いても、すぐにリンクを開かない」と伝えておくとよいでしょう。
もしリンクを開いたり、アプリを入れてしまったら?
不審なメールを受け取った場合でも、どこまで操作したかによって対応は異なります。
メールを開いただけの場合
リンクや添付ファイルを開いていなければ、まずは不審なメールを削除し、同様のメールに注意しましょう。
リンクを開いてしまった場合
個人情報を入力していなければ、ページを閉じてください。ファイルがダウンロードされていないかも確認しましょう。
パスワードや銀行情報を入力した場合
公式サイトや公式アプリからパスワードを変更し、関係する金融機関などへ速やかに相談してください。
不審なアプリをインストールした場合
端末の安全が確認できるまで、銀行取引や重要なアカウントへのログインを控えてください。
可能であれば別の安全な端末から関係するアカウントを保護し、携帯電話会社や端末メーカー、セキュリティの専門窓口などに相談しましょう。
不正送金や金銭被害が発生した場合は、金融機関に連絡し、警察にも相談してください。
国税庁の公式情報はどこで確認できる?
不審なメールの見分け方は、国税庁とe-Taxの公式サイトで確認できます。
- 国税庁「不審なメールや電話にご注意ください」
- e-Tax「『税務署からのお知らせ』等のメールが届いた方へ」
- e-Tax「不審なショートメッセージやメールにご注意ください」
これらのページには、実際に確認された詐欺の手口や、正規メールの文面が掲載されています。
心配なメールが届いた場合は、公式の案内と比較してみましょう。
まとめ|国税庁からのメールは、まず公式サイトで確認を
2026年10月28日、Xでは国税庁やe-Taxを名乗る不審なメールが届いたという投稿が相次いでいます。
報告されている内容には、税金の未納や財産の差し押さえ、還付金、書類不足、アプリのダウンロード要求などがあります。
国税庁は以前から、こうした不審メールや偽サイトへの誘導について注意を呼びかけています。
一方、本物のe-Tax通知メールも存在するため、国税庁からのメールがすべて詐欺というわけではありません。
最も大切なのは、メールに書かれたリンクや指示にすぐ従わず、自分でe-Tax公式サイトを開いて確認することです。
不安を感じたときこそ、落ち着いて確認しましょう。


