「幻のモグラ」が発見されたとして、SNSで大きな注目を集めています。
その正体は「ミズラモグラ」。
日本に生息する小型のモグラですが、私たちが普段イメージするモグラとは少し違った、丸くモフモフとした姿も話題になっています。
しかも今回発見された場所は、世界自然遺産の白神山地。
白神山地でミズラモグラが確認されたのは初めてです。
SNSでは、
「ぬいぐるみみたい」
「かわいすぎる」
「本当にモグラ?」
など、その見た目にも注目が集まっています。
では、ミズラモグラとは一体どんな動物なのでしょうか。
そして、なぜ「幻のモグラ」と呼ばれているのでしょう。
今回は、話題になっているミズラモグラについて調べてみました。
「幻のモグラ」ミズラモグラとは?
【白神山地で「幻のモグラ」初確認】 https://t.co/v8n8Hl4fg3
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 3, 2026
ミズラモグラは、日本にのみ生息するモグラの仲間です。
本州の限られた山地に局所的に生息しており、体も比較的小さなモグラです。
今回、白神山地で確認された個体は体長約9センチ。
尾まで含めても全長約11センチでした。
ミズラモグラは環境省のレッドリストで「準絶滅危惧種」に指定されています。
生息場所が限られているうえ、詳しい生態について分かっていないことも多い動物なのです。
ミズラモグラはなぜ「幻のモグラ」と呼ばれる?
気になるのが「幻のモグラ」という呼び方です。
ミズラモグラは本州の山地に生息していますが、生息域が限定され、確認例も非常に少ないことで知られています。
今回発見した弘前大学の研究チームによると、主要な生息地の一つとされる青森県内でさえ、これまでの確認記録は20例ほどしかないといいます。
さらに、そもそもモグラは地中で生活しています。
野生の個体を調査するためには地中にわなを設置するなど大きな労力が必要で、簡単に見つけられる動物ではありません。
生息数や詳しい生態について分かっていない部分が多い。
こうした希少性から「幻のモグラ」と呼ばれているようです。
白神山地でミズラモグラを初確認!
今回注目されているのが、ミズラモグラが発見された場所です。
青森県と秋田県にまたがる世界自然遺産「白神山地」で、初めて生息が確認されました。
実は今回の個体が発見されたのは最近ではありません。
2019年6月、青森県西目屋村にある世界遺産区域内の散策道で、研究員が死んだ小型のモグラを発見しました。
その後、別の研究者からの指摘を受けて詳しく調査。
下顎の歯並びなどを調べた結果、ミズラモグラであることが確認されました。
研究成果は2026年に発表され、大きな注目を集めることになりました。
なぜ白神山地での発見がすごい?
では、なぜ今回の発見が研究者から注目されているのでしょうか。
これまで青森県でミズラモグラの生息が確認されていたのは、主に八甲田山系や岩木山周辺でした。
ところが今回、それまで確認されていなかった白神山地から見つかりました。
つまり、
「実はこれまで考えられていたより広い範囲にミズラモグラが暮らしているのではないか?」
という可能性が出てきたのです。
白神山地は青森県から秋田県にまたがっています。
今後調査が進めば、ミズラモグラの生息域についての認識が大きく変わる可能性もあります。
ミズラモグラが「かわいい」とSNSで話題に
そして今回、学術的な価値とは別のところでもミズラモグラが注目されています。
その理由が見た目です。
公開されたミズラモグラは、茶色いフワフワとした毛に覆われ、小さく丸みを帯びた姿をしています。
SNSでは、
「ぬいぐるみにしか見えない」
「モフモフすぎる」
「想像していたモグラと違う」
など、その姿に驚く声が相次ぎました。
ニュースそのものだけでなく、愛らしい見た目によって広く拡散したことも、今回「幻のモグラ」が注目された理由の一つといえそうです。
ミズラモグラは原始的なモグラ?
ミズラモグラには、もう一つ興味深い特徴があります。
弘前大学はミズラモグラについて「原始的なモグラ」と説明しています。
ミズラモグラは、モグラ類の進化を考えるうえでも興味深い特徴を持つ動物です。
身近にいるようで、実はまだまだ謎の多いモグラ。
そんな動物が日本固有種として現在も山の中で暮らしているというのも面白いところですね。
白神山地にはまだ「幻のモグラ」がいる?
今回見つかった個体だけが、偶然白神山地にいたのでしょうか。
現時点では分かっていません。
しかし研究チームは、今回の発見によって白神山地のより広い範囲にミズラモグラが分布している可能性に期待しています。
これまで「いない」と考えられていたのではなく、単純に「見つけられていなかった」可能性もあるということです。
世界最大級の原生的なブナ林が残る白神山地。
その地下には、私たちがまだ知らないミズラモグラの世界が広がっているのかもしれません。
まとめ
今回は「幻のモグラ」として話題になっているミズラモグラについて調べました。
ミズラモグラは日本だけに生息する小型のモグラで、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。
生息域が限られ、確認例が非常に少いうえ、生態にも分かっていないことが多いため「幻のモグラ」とも呼ばれています。
そして今回、世界自然遺産・白神山地で初めてミズラモグラが確認されました。
この発見によって、これまで考えられていたよりも広い範囲に生息している可能性が出てきました。
一方、SNSでは研究上の重要性だけでなく「ぬいぐるみみたい」と、そのモフモフした姿も大人気に。
かわいらしい姿の裏側に、まだ多くの謎を秘めているミズラモグラ。
今回の発見をきっかけに、「幻」の生態が少しずつ明らかになっていくかもしれません。


