2025年1月の埼玉・戸田市議選でトップ当選した「ジョーカー議員」こと河合ゆうすけ氏。
実は彼の「日本保守党」は百田尚樹氏の党とは別組織。知られざる政治の裏側に迫ります。
記事を読んでわかること
- 河合ゆうすけ氏の「日本保守党」は百田尚樹氏の党とは別団体
- 河合氏が掲げる政治理念や主張の内容
- 他党や過去の選挙でも見られた「名称混同」の事例

2025年1月26日に行われた埼玉県戸田市の市議会議員選挙で、4419票を獲得しトップ当選したのが「ジョーカー議員」こと河合ゆうすけ氏です。
映画「ジョーカー」の主人公のようなメイクで知られる異色の政治家であり、2022年の草加市議選でも当選歴があります。
何党所属?二つの「日本保守党」の真相は

河合氏は今回、「日本保守党」公認で立候補。
しかし、ここで注意すべきはこの日本保守党が百田尚樹氏が代表を務める「日本保守党」とは全くの別組織であることです。

百田氏の「日本保守党」は2023年に設立され、国政政党としても注目を集めていますが、河合氏が所属する日本保守党は2021年に政治活動家の石濱哲信氏が結党した団体です(出典:デイリー新潮)。
河合氏はこの党の副党首を務めています。
石濱氏率いる「日本保守党」は、2024年の衆議院選挙で初めて本格的な選挙活動を開始。
埼玉15区から立候補した河合氏は5人中5位で落選したものの、1万6000票以上を獲得し一定の支持を得ていました。
何がしたい?河合ゆうすけ氏の政治主張

河合氏の主張の一つが、戸田市周辺の外国人増加による治安悪化への懸念です。
自身のブログで「戸田市の喜沢1丁目では外国人比率が23%」「西川口、蕨の治安悪化」などを指摘し、不法移民や外国人政策に強く反対する姿勢を見せています(出典:河合ゆうすけ公式ブログ)。
「街は数年で劇的に変わる。外国人の問題は緊急の課題だ」と述べ、保守・国粋・愛国を掲げています。
名称混同の歴史
今回の2つの「日本保守党」問題のように、過去にも有力政党に似た名前を持つ団体や候補者は存在しました。
- 2011年:「西宮維新の会」から当選し、後に号泣会見で有名になった野々村竜太郎氏(出典:デイリー新潮)
- 1967年:自民党とは無関係の「自由民主党友会」公認候補が都知事選で4万票獲得
- 1983年:「日本自由民主党」なる組織公認候補が都知事選で2万票近く獲得
こうした事例からも、名称の類似による誤認が選挙結果に影響を与えるケースがあることがわかります。
今後の注目点
河合氏の戸田市議会での活動や、石濱氏の日本保守党の今後の展開が注目されます。
特に国政政党・百田氏の日本保守党とどう差別化を図るのか、また河合氏の主張がどこまで地方政治に影響を及ぼすのか、関心が集まっています。
まとめ
- 河合ゆうすけ氏の「日本保守党」は石濱哲信氏が2021年に結党した政治団体
- 百田尚樹氏の「日本保守党」とは無関係だが、名称で混同される恐れがある
- 過去にも「維新」「自民党」など有力政党に似た名前の団体が存在し、誤認票の可能性があった
- 河合氏は外国人問題・治安問題への危機感を主張し、保守的な立場を取っている
- 今後、地方政治での活動や政党の知名度アップが鍵
最後までお読みいただき、ありがとうございます
コメント