ローソンが2011年に取得した高級コンドミニアム「ザ・ウォーターマーク」(ホノルル・ワイキキ)。
入手価格や施設仕様をもとに、その所有形態と透明性の課題について検証します。
記事を読んでわかること
- ザ・ウォーターマークの場所・スペック(築年・住所・部屋数など)の概要。
- ローソンによる取得価格などの報道および所有形態の不透明な運用。
- 不動産としての維持コスト・管理体制・社員福利厚生としての実態とのギャップ。
新浪剛史氏「ハワイ女性トラブル」の現場「2億円コンドミニアム」の疑惑 本人が社長時代のローソンが購入、当時から“会社施設の私物化”との指摘がhttps://t.co/HOM0Ue0rjY#デイリー新潮
— デイリー新潮 (@dailyshincho) September 11, 2025
最近の報道で、ローソンの元社長・新浪剛史氏がハワイ・オアフ島で女性問題を起こした場として、「ザ・ウォーターマーク」という高級コンドミニアムが登場しています。(引用元:デイリー新潮他)
この物件はローソンの名義で取得されたものであり、会社の福利厚生用施設と説明されながら、社員への情報共有や利用実態に疑問が残るという声があります。
本稿では、「ザ・ウォーターマーク」の物件スペック、ローソンによる取得と運用の実態、及び企業としてのガバナンス・不動産管理の観点から分析します。
ザ・ウォーターマークの基礎データ
- 建物名称:The Watermark(ザ・ウォーターマーク)
- 所在地:1551 Ala Wai Blvd., Honolulu, Hawaii 96815(ワイキキ地区、アラワイ運河沿い)
- 築年:2008年築。38階建て、戸数は196戸前後。間取りは2〜3ベッドルーム。
- 専有面積・広さ:約100〜204㎡(30〜61坪)などの部屋がある。
- アメニティ:インフィニティプール、フィットネスルーム、ライブラリー/メディアルーム、BBQエリア、共有庭園、サウナなど。高層階からの眺望・周辺環境も利点とされる。(以上hawaiianjoy.com、hawaii-lifestyle.com参照)
所有の経緯と取得価格
- 取得時期・報道:報道によれば、ローソンが2011年にこの「ザ・ウォーターマーク」を取得したという情報があります。
- 価格:255万ドルという数字が出てきており、当時の為替換算で約2億円に相当するという報道があります。
- 他の物件との関連:ワイキキの別の高級コンドミニアム(アストンワイキキビーチタワー等)もローソン名義での取得・売却が報じられており、ザ・ウォーターマーク所有はこれら複数物件の一環とされている。
所有形態と内部での情報共有状況
- 所有名義:ローソン社名義であるとの報道。
- 社員・役員の認知度:社内でもこの所有を知っていた人が少なく、“新浪案件”と呼ばれ、社員が福利厚生として利用できるかどうかの申請制度や公表がほぼなかったとする証言があります。
- 社外公表:IRや有価証券報告書等で明確にこの所有物件についての記載が確認されていないという報道。
不動産としての運用コストと維持管理の側面
- 管理費・固定資産税等:この種の高級コンドミニアムでは、共有施設・サービスが豊富なため、管理費や固定資産税、光熱費などの維持コストがかなり高額になることが見込まれます。
- 維持責任・共有施設の運営:施設(プール、サウナ、BBQエリア、庭園など)は運営・保守にコストがかかり、利用頻度が低ければ管理に対するコスト回収が難しくなる可能性があります。
- 法的・税務的リスク:会社名義所有だと、税務申告・資産計上・減価償却・適用規制などで通常の個人所有とは異なる制度的な要件があるため、適切な会計処理と説明責任が求められます。
企業ガバナンス・透明性の観点からの考察
- 情報公開の必要性:会社が大きな不動産資産を持つならば、投資家・株主への説明責任があるため、有価証券報告書および決算資料等での明示が望ましいです。
- 社内統制・利用規約の整備:社員利用のためならば制度設計・申請ルール・利用可能時間・条件などを明文化・公表すべきですが、現時点ではそのような制度の存在が報じられていません。
- 私的利用の疑惑と企業イメージ:報道内容から、社長・側近の私的なパーティー用途として使用された可能性が指摘されており、それが企業イメージ・法務リスクに繋がる恐れがあります。
海外高級物件所有のリスクと一般論との比較
- 為替変動リスク:米ドル建て資産は為替変動により日本円でのコストが増減する可能性があります。
- 不動産市場の流動性・需給変化:ワイキキなどのリゾート地は観光業の影響を受けやすく、リース・賃貸需要や物件の売却時価格に変動がある。
- 法令・税制変更の可能性:米国・ハワイ州の税制、不動産規制の変更が将来の収益性に影響する可能性があります。
まとめ
- ザ・ウォーターマークはホノルル・ワイキキ地区、2008年築38階建て、間取り2〜3ベッド、入居設備・共有施設が充実した高級コンドミニアム。
- ローソンが2011年に取得し、報道では255万ドル(約2億円)という価格が示されているが、利用実態・情報共有には不透明な点が多い。
- 社員福利厚生としての公的制度は確認されず、利用ルールや社外への情報開示状況にも疑問。
- 運用コスト・管理費等の負担は大きく、維持管理・税務・為替リスクなどが伴う。
- 企業ガバナンス・透明性の観点からは、所有・利用・公開制度の整備が求められる。
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