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ロシア Russia:市民自身から問題解決策を探る
ヨーロッパシリーズ②
【ロシア Russia:市民自身から問題解決策を探る】
ヨーロッパとアジアにまたがる国、ロシアの紹介です。
☆苦境から見えてきたこと
1991年、12月ソ連は崩壊しました。ミハエル・ゴルバチョフの統治(1985年~1991年)下で進められた政策、情報公開(グラスノスチ)と改革(ペレストロイカ)によって15の独立した共和国になりました。ソ連の分裂によって、ロシアは多くの問題や近隣諸国および地域との紛争が起きました。そして今、市場セクターと市民社会を持った真の民主主義国家への発展を遂げようとしています。しかし、民主主義的制度、市場志向経済への発展は難しく、政治的、経済的、社会的問題に直面しています。ロシアは、このような新しい状況を築こうとしている中で、失業、麻薬、青少年の犯罪、などの問題行動が浮き彫りされてきました。
☆ボランティア活動の復活
ロシア特有のボランティア活動は、本来的には常に存在していたのです。しかし、共産主義政権においては、社会的な創意の発揮が抑圧されていた為、真のボランティア活動は衰退していきました。ボランティア活動が復活したのは1991年以降でした。市民の社会参加が増大したこと、そして、最初につくられたNGOの成長の中にボランティア活動復活の兆しが見えてきました。
☆シベリアでの活動 【事例紹介】
1998年以来、シベリアでは「善行の週間(Weeks of Good Deeds)」が企画実行されています。この週の期間中、数千人のボランティアが様々な種類の支援活動やチャリティの為の文化活動を行うのです。なんと、この活動運営の為に生活共同組合が創設されています。この共同組合は、組合員によって実行されている数多くのボランティア活動のリストをつくり、ボランティア活動を管理、運営しているのです。そのリストの中には、援助物資の収集、病気をもつ隣人の犬の散歩などがあります。その他、孤児院の運営管理の引き受け、高齢者の家でのコンサート開催など、多岐にわたる活動が繰り広げられています。
その活動リストは、善行の週間を告知する為に使われることもあります。電車の駅でのホームレスや失業者へのスープの配給といった活動は、ボランティア活動についての古臭い共産主義的特長を打ち消すことに即効的な効果を出しました。
人々は単に能動的になったのではなく、自分たちの周りの環境に顕著な変化をもたらすことになっています。その変化は人々の社会参加の促進につながり、ボランティア活動は、このシベリア地域の民主的構造のなくてはならない一部を構成するようになっています。
☆市民自身から問題解決策を探る
ボランティア(活動を推進する)運動は、ロシア社会にボランティア活動を市民社会の基本的な要素と据える考え方をもたらしました。つまり、ボランティア活動とは、政府が自分たちの問題を解決してくれるのを待つのではなく、すべての市民らが身の回りの環境改善を促進するために参加できる何かである、ということがわかったのです。
参考文献:
マルフリートマリ・ホファート編『世界のボランティア活動-各国の歴史と実例』(アルク、2002年)
『諸外国におけるボランティア活動に関する調査研究報告書』文部科学省HP(2007年)
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